私の古くからのお客様である佐々木さんは、聾唖障害で手話と筆談で生活しています。
先日、やはり同じ障害を持つ藤枝さんと「女2人でバリ旅行をしたい」と相談されました。
実は私は視力障害者で、生活に必要な最低限の視力はありますが
視野が極端に狭く、文字やテレビを読んだり見たりする事が出来ません。
最近老眼が加わったのか、視界はさらに不鮮明度を増しています。
「眼底色素変性症」という親譲りの難病ですが
この目の病気について詳しい事は知りません。
生まれた時から徐々に視力を失っていく病気・・・・ですので
慣れてしまってあまり不自由を感じなく
自分が「身体障害者」であることも忘れがちに生活しています。
前置きが長くなりましたが
話せない佐々木さんと視力の無い私がコミュニケーション・・・。
方法は手話しかありません・・でも私は出来ません・・・。
佐々木さんの筆談を、私のスタッフが声にして読み、返事はその逆でお返しする。
デンパザールの空港事情やビザの手続き、観光名所と注意事項など
言葉にすれば10分ですむ会話も、2時間近くかかって、消費エネルギーMAXでした。
日本語の話せるバリ人ガイドは沢山いますが、読み書きが出来る人は殆どいません。
バリ島内は「ラサ・サヤン」バリオフィスの日本人スタッフさやかさんにガイドをお願いし
佐々木さん、藤枝さんはバリ3泊5日を満喫して帰国しました。
目・耳・口の役割の大切さをあらためて確認し
ハンディキャップを厭わず、バリ旅行を計画、
満喫した佐々木さんのタフさに拍手を送ります。
ご主人と3人のお子さんの協力と応援も素敵でした。
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